月下推敲の話

帰宅したら、二つの箱が届いていました。

一つは箱の大きさからして、すぐに「あ、MSJPからもう届いたんだ。早いな。」と分かったのですが、もう一つの薄い箱が何だろう?ととっさには分かりませんでした。

MSJPについてはこちら。
 http://blackdia0109.blog135.fc2.com/blog-entry-1345.html

MSJPから箱を分けて来たのかな?とも思いましたが、今回は二箱に分ける程の分量ではなかったのになぁ…。

という訳で、差出人も確認せずに開封。すると…

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おぉー谷川浩司先生の「月下推敲」ではないか!まさかもう届くとは思わなかった。

谷川浩司九段。関西を代表する名棋士。その凄まじいまでの終盤力は「光速の寄せ」と呼ばれる天才。

その谷川先生が今までに発表された詰将棋から百題を選んだ本が、今回紹介する「月下推敲」です。

今回購入したのは、愛蔵版の方です。というのも、谷川先生のメッセージカード付きだったからです。関西在住で谷川先生のファンじゃない将棋愛好家なんて居ないんじゃないか?というような方なのですから、これを見逃す手はありません。

ちなみに、今回の作品集にはもう一つ大きな意味がありまして、永世名人(=タイトル戦「名人戦」で通算五期獲得した棋士が名乗る事を許される)が江戸時代以来!に図式集を作成したという点が挙げられます。

江戸時代、伊藤宗看・看寿という天才兄弟棋士が居ました。二人の作った作品集は「将棋無双」「将棋図巧」として残り、金字塔を打ち立てたのです。

江戸時代には、名人が図式集を作る事が慣例となっていましたが(…正確には、看寿は死後に贈名人となったので、生前は名人ではなかったのですが…)、江戸時代後期〜明治時代にかけて、この習慣はなくなっていきました。江戸幕府が崩壊し、将棋家元を支援する事が出来なくなった事も一因です。

最も、先の金字塔を絶対に超えられないプレッシャーがあったという事が主因かもしれませんが…。

そのような長い雌伏の時を経て、永世名人による図式集が久しぶりの刊行となった訳です。どれだけ大変な事かは少しは伝わるのではないでしょうか。

筆者のようなヘッポコでは、解けて一〜二題だと思いますが、解けないまでも将棋盤で並べて鑑賞してみたいと思います。
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